こんにちは!たかみちです。
今回は資格取得についてお話しします。
タイトルにもある通り、
CompTIA Project+という資格について
お話ししていくのですが、
勉強方法に悩んでいる方が多いのでは
ないかと思っています。
本記事では、
私が実際に資格取得に至った効率的な勉強方法や、
試験範囲に、試験の有用性についてご紹介させて頂きます。
私は2021/3/7に試験を受け、資格を取得しました。
記憶が新しい内に、試験勉強方法や
試験の注意点をお話しできたらと思い、記事を作成しています。
「CompTIA Project+を取得したい!」とお考えのエンジニアの方は
是非ご覧になってくださいね。
※勉強方法だけ知りたいという方は
「勉強方法」からご覧ください。
CompTIA Project +とは
以下公式サイトより抜粋
https://www.comptia.jp/certif/additional_professional/comptia_project/
CompTIA Project +は、プロジェクトマネジメントのスキルと知識を評価するワールドワイドの認定資格です。
小規模から中規模のプロジェクトを管理するプロフェッショナルを対象とし、プロジェクトライフサイクルの管理、適切なコミュニケーションの実施と管理、ステークホルダーとリソースの管理、プロジェクト文書の管理に必要なスキルと知識を評価します。
なるほど、こういった類の資格説明文の中では
わりと理解しやすい方ですね。
さらに要約するとCompTIA Project+とは
IT業界団体のCompTIAが主催するプロジェクトマネージメントの知識を認定する試験
ということです。
IT企業に所属している方はイメージしやすいかもしれませんが
システム開発のプロジェクトが発足しているとすると
必ず、それらのプロジェクトを統率するプロジェクトマネージャが
存在します。
実際にプロジェクトマネージャって何をするの?
どんな基準で動いているの?
どんな知識が必要なの?
といったことがこの試験では問われる、とイメージ
していただけたら良いでしょう。
もちろんそれだけではないのですが、
具体的な試験範囲については後述します。
余談ですが、ITの現場以外でも
工事現場などのプロジェクトにおいても
プロジェクトマネージャは存在するようですね。
当記事では”Project+”の科目について特記しますが、
CompTIAではCompTIA Project+ 以外にも専門領域毎に複数の資格試験があります。
- CompTIA IT Fundamentals : 学生・新入社員・IT未経験者向けの試験
- CompTIA A+ : IT運用管理業務向けの試験
- CompTIA CTT+ : インストラクター向けの試験
- CompTIA Security+ : セキュリティエンジニア向けの試験
- CompTIA Cloud+ : クラウドエンジニア向けの試験
- CompTIA Linux+ : Linuxシステムの管理者向けの試験
- CompTIA Sever+ : サーバエンジニア向けの試験
上記以外にも複数の資格試験がありますので、
興味がある方は「CompTIA 認定資格の種類と概要」をご確認下さい!
CompTIA Project+ の試験内容
次に「CompTIA Project+ の試験内容」について
紹介します。
具体的には以下のような知識が問われます。
▼CompTIA Project+ に求められる知識▼
プロジェクトの役割(プロジェクトマネージャー)や責任に関する知識
プロジェクトの流れや各フェーズに関する知識
スケジュール管理(WBS・優先順位の策定・クリティカルパス等)に関する知識
プロジェクトのコスト管理・品質管理・リスク管理等に関する知識
プロジェクトのコミュニケーション管理・変更管理に関する知識
プロジェクトツール(各種チャート等)に関する知識
プロジェクトドキュメント(契約書・秘密保持契約書・SLA)に関する知識
上記の通り、プロジェクト管理に関する幅広い知識が問われます。
ITエンジニアであれば知っておくべきプロジェクトに関する知識を身につける事が可能です。
細かい試験範囲は以下のCompTIA 公式HPをご確認下さい!
>>CompTIA公式HP:CompTIA Project+ PK0-004の試験範囲
勉強方法
では当記事の本題となる
「CompTIA Project+の勉強方法」についてお話しさせて頂きます。
まず、勉強を始める前に
手元に揃えておきたい参考書・テキストからご紹介します。
- Project+ テキスト PK0-004版 (実務で役立つIT資格CompTIAシリーズ)
Project+テキスト PK0-004対応 [ TAC株式会社(IT講座) ]
上記テキストでは、本試験に求められる知識や技術を1から学ぶことができます。
特にプロジェクト管理の考え方や、スケジュール管理方法など世界的規模で基本として据えられている手法を学べるので資格を取得する、しないに問わず今後仕事をしていく上で
参考になると思います。
将来プロジェクトマネージャを目指しているという方には非常にオススメです。
2. Project+ 問題集 PK0-004版 (実務で役立つIT資格CompTIAシリーズ
Project+問題集 PK0-004対応 [ TAC株式会社(IT講座) ]
上記問題集では、1.でご紹介したテキストの内容をTAC出版が傾向を把握し、独自で問題を作成したものになります。
全く同じ内容が試験に出ることはほぼほぼありませんが知識の問い方やテキストの出題傾向は似ていますので本試験の対策にも非常に有効です。
上記を揃えるのは合格するのに
まず必須だと考えていただいて良いかと思います。
ひとまず、オンライン販売の商品リンクを貼っていますが、
私は即購入したかったので書店に直接買いに行きました。
下記の書店で購入しています。
🔸Book1st. Cafe nota nova 中野店
http://www.book1st.net/shops/tok_b33c.html
※池袋のジュンク堂でも販売していることは確認していますので
ご参考まで。
では、ご紹介した参考書、テキストそれぞれの活用方法を踏まえ
勉強ステップについてこれから順に説明していきます。
勉強方法(ステップ1)Project+ テキスト にてネットワークの知識・技術のキャッチアップ
最初のステップは
を使用して、知識を蓄えていくところからです。
まずは、最後まで読んでみることから始めましょう。
試験範囲や、どんなことが問われるのか
をざっくりでいいので把握していきましょう。
ご参考ですが、試験の出題範囲は分野ごとに下記の割合だと言われています。
第1章 プロジェクトの基本 36%
第2章 プロジェクトの制約条件 17%
第3章 コミュニケーション管理/変更管理 26%
第4章 プロジェクトツールとドキュメント 21%
試験の全貌をきちんと理解して
勉強するのとそうでないのとでは勉強効率がだいぶ差がつきます。
まず最初に押さえておきましょう。
勉強方法(ステップ2)Project+ 問題集 の問題を繰り返し解く
次のステップは
を使用して、問題を解いてみましょう。
ここで誤答してしまった問題は、
付箋をしておくか、ノートやPCに設問No.をメモして
後々わかるようにおきましょう。
そして、ここでは
一度解いて終わりではなく、繰り返し解き続けましょう。
※私は100%正答できるようになるまで繰り返しました
また、間違った問題ばかりに注目せず
正解した問題もそのままにしないことが大事です。
具体的にお話しすると、
CompTIAは基本的に4肢択一式の問題となり、
「適切なものを1つ(or2つ)選択せよ。」
と言う問題が主流になります。
例題.
正解以外の3択についても
正解した以外の選択肢についても、
「分からない用語や仕組みは曖昧のままにしない」
「なぜ不正解なのか説明できる」
という状態になれることが大事です。
🔸プロジェクトマネージャ
→これは聞いたことがあるな、なんで違うんだろう
→マネジメント予備費はスポンサーが所有するものだから
→「コンティジェンシー予備費」というものもあり、これは
プロジェクトマネージャが所有するのか。紛らわしいな。
🔸プロジェクトコーディネータ
→そもそも聞いたことがない。
→テキストの索引にも載ってない、じゃあ頻出単語ではないのか。
→それなら問題集の補足説明に書いてある、
「PMのサポート役」とだけ覚えておこう。
🔸PMO
→何をする人なんだろう。
→何の略なんだろう。
…etc
と一つ一つの問題に対して
考えを巡らせて単語に印象付けることによって、
たくさんの単語を記憶に定着されることができます。
上記のように繰り返し問題を解き、
本問題集で、正確な回答を判断でき、
さらに不正解の選択肢についても理解を深めている状態であれば
CompTIA Project+の合格圏に入ったと言えるでしょう。
勉強方法(ステップ3)Project+ テキスト の索引を確認する
次のステップは
を使用して、知識の補填をしていきましょう。
テキストの最終章の後ろに、
索引がありますのでそちらを順に眺めていきます。
ステップ1、2を取り組んだとしても
索引の中にはイメージの沸かない単語があるはずです。
そう言ったものは、テキストを読み直したり
インターネットで検索したりして
答えられるようにしておきましょう。
必ず一発で合格したい…!
という方には名称を正確に覚えることは
是非取り組んで頂きたいです。
勉強方法(ステップ4)Project+ テキスト/問題集 の設問を誤答含めて全て最終確認する
最後のステップはテキストおよび問題集を使用し、
設問を最終確認することです。
テキスト、問題集のどのページを開いても
一度も見たことがない、という単語がないという状態が
作れていればベストですね。
ここまで読んで、
大変そうじゃね…?
と思われた方もいらっしゃると思いますが
意外とすぐ覚えられます。
日本の企業が出版した参考書なので
無理やり翻訳されたような分かりにくい表現もないので
繰り返し読み続けて、しっかり脳に定着させましょう。
難易度
IT関連の中では初級〜中級レベルの試験と言われています。
ただ、私のやってみた肌感ですが
「初級〜中級レベル」と謳われている
試験の中では難しい分類に入るかと思います。
※他のCompTIAの試験を受けたことがある方としても
project+ が一番難しかったと言っています
なぜそう思うかというと、
CompTIA Project+を勉強する上で私が一番大変だと思った部分が、
一つの名称に対して様々な呼び方があり
それらがどの表現で試験に出題されるかが分からない
という点です。
例えば、頻出単語として
「スポンサー」というものがあるのですが
このスポンサーも
呼び方としては
「プロジェクトチャンピオン、プロジェクトオーナー」
というものもあります。
これらのどの表現が使われるかは、
試験の設問次第なので
スポンサーとしか、覚えていなかった場合
見慣れない単語にギョッとしてしまうでしょう。
そのため、
呼び方を含め、多岐に渡る単語を暗記する必要もあり
非常に厄介な設問も存在します。
ただし、これらについても
勉強方法(ステップ4)をしっかり実践していただければ大丈夫です。
CompTIA Project+ の受験方法は?試験の予約方法は?
では、最後にCompTIA Project+の試験情報を記載しておきます。
CompTIA Project+の試験申し込み方法
ピアソンで試験申し込みをする必要があります。
https://www.pearsonvue.co.jp
ピアソン上にCompTIA | コンプティア認定試験のページがありますので
初めて受ける方は、そちらでアカウントの作成から初めてください。
試験方式/試験時間
- 試験場所
-試験センターでのPCを使用してのテストになります 。
※筆記ではありません
試験センターについては、
-ピアソン上で日程を予約する際に、選択することになりますので
最寄りのテストセンターでご都合の良い日程を選べば大丈夫です。
※直前に試験を予約すると席が埋まっている可能性がありますので、
余裕を持って予約しましょう! - 試験方式
-設問の回答選択式です。
※単一/複数選択があります。 - 試験時間
-試験時間は90分です。 - 設問数
-最大95問
合否については試験終了後、簡単なアンケートを記入し
その後、すぐに確認出来ます。
また、試験結果を印刷して渡してもらえるので
そちらでも確認できます。
受験料
37,430円(税抜)
※税込みだと、42,408円
他の資格と比べると、多少割高ですね。
合格点
710点(100~900のスコア形式)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これで、私が合格に至るまでに実践したことや
実際に試験を受け、見てきた内容を余すことなく
お伝えできたかと思います。
この記事を参考に
勉強に取り組んで頂ければ、試験合格も叶うかと思います。
ただ、前述もしましたが
Project+の試験は
同じ試験問題を数回解くだけで受かるほど
簡単な初級者向けの試験ではございません。
しかし、記事内でお伝えした
勉強ステップを繰り返し実践していただければ
合格に限りなく近づくことはできると思っています。
将来的にプロジェクトマネージャになりたい人は、
ぜひチャレンジしてみて下さい!
「将来、自分は管理者ではなく
自分は”開発者”になりたいんだ、だから関係ないかな。」
と思っているあなた。
同じ開発者でも、適切なプロジェクト管理方法がわかっていない
管理者任せの開発者よりも
管理方法やプロジェクトの流れをしっかり把握して、
管理者と同じ目線で仕事ができる開発者
あなたが管理者だったらどちらを選ぶでしょうか。
私個人の意見ですが、
この資格はIT関連問わず、プロジェクトに参加するメンバーの方
全てが知っておいて損はない知識が詰め込まれています。
是非、この機会に取得の検討をしてみてはいかがでしょうか。
それでは、
皆様のご健闘をお祈りしております。
たかみち
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